平成28年度の寝屋川市の大腸がん検診をしています

2016年12月 1日

平成28年度寝屋川市の大腸がん検診をしています。

 大腸がん検診の目的は、大腸がんの早期発見及び早期治療による健康生活の確保と大腸がんによる死亡率の減少を図ることです。

 日本人の死因でもっとも多い病気はがんです。2014年度の統計では臓器別がん死亡者数において大腸がんは男性では肺癌・胃癌に続き3位、女性では1位でした。しかし大腸がんは、早期の段階で治療を行えば高い確率で、治すこと(治癒)が可能です。大腸がんの早期発見のためこの機会を利用しましょう。


受診期間 : 平成28年4月1日~平成29年3月31日

対象者 : 寝屋川市に住民票がある40歳以上の人

   (同一年度内に受けることができるのは市の集団検診とあわせて1回のみです。)

検診内容 : 問診 および 便潜血検査(2日(2回)法) 

費用 : 300円

結果 : 便潜血検査が2回とも陰性の場合は異常なしとなります。

     便潜血検査が1回以上陽性の場合は精密検査(全大腸内視鏡検査)が必要です。

     上記検査が困難な場合のみS状結腸内視鏡検査と注腸X線検査の併用になります。

     便潜血検査の再検査は行いません

*寝屋川市内で精密検査を受診される場合は「精密検査取扱医療機関」で受診できます。

* 当検診(及び精密検査)の受診及び結果は寝屋川市に通知されます。受診後に結果を聞きに来られなかったり、要精密検査が必要であるにもかかわらず検査を受けられていない場合には寝屋川市から通知されることがあります。



便潜血検査のお話

 大腸がんの検診である 「便潜血検査」 は便の中に血液が混ざっていないかどうかを調べる検査です。「潜血」とは、見た目では出血がなくても検査で血液が検出される状態のことです。大腸がんは出血しやすく便に血が混じりやすくなりますが、常時出血しているとは限らないため、2日(2回)に分けて検査を行い血が混じっていないか確認します。1回以上血が混じっているようであれば大腸がんを疑い精密検査を行います。

 「便潜血検査」あくまで血液を検出するだけなので、痔や胃潰瘍などから出血でも陽性になるため注意が必要です。また肉眼的に便に血が付着しているような場合は「便潜血検査」は適応がなく、初めから全大腸内視鏡検査が必要です。

 「便潜血検査」が1回でも陽性であった場合、大腸がんがあっても常時出血しているとは限らない為、「便潜血検査」を再検査する意義はありません。1回でも陽性となった場合にはかならず精密検査が必要です。