2025年8月に高血圧ガイドラインが改定されました。
今回最も重要なポイントは、年齢にによる目標の違いがなくなり130/80未満に統一されたことです。
今回の改定を踏まえ、高血圧の治療目標及び注意点についてまとめてみました。自分はそうかもと思う方も、すでに治療を受けられている方も、一度自分の血圧について見直してみましょう。
高血圧の治療目標と家庭での血圧管理
高血圧の治療目標(血圧管理の目安)
・診察室血圧:上は130mmHg未満、下は80mmHg未満
・家庭血圧:上は125mmHg未満、下は75mmHg未満
※目標値は個人差があります。主治医と相談して適切な目標を設定しましょう。
家庭での血圧のはかり方
【測定のタイミング】
- 朝:起床後1時間以内(排尿後、服薬前、朝食前)
- 夜:就寝前
- それぞれ2回ずつ測定し、すべて記録する
【測定時の注意点】
- 静かな室内でゆったりできる椅子に座り、足を組まず、血圧を測定する腕は心臓の高さに保ち1~2分リラックスしてから測定しましょう
- 薄い衣服の場合は、その上にカフ(腕帯)を巻いても構いません
- 測定中は会話を控えましょう
- 測定前30分以内の喫煙・飲酒・カフェイン摂取は避けましょう
高血圧について知っておいてもらいたいこと
- 高血圧はサイレントキラーともよばれ短期的には症状はほとんどありませんが、放っておくと脳卒中・心臓病・腎臓病・認知症のリスクを高めます
- 日本では年間約17万人が高血圧関連疾患で死亡しています
- 日本の血圧コントロール率は主要国の中で低水準です
- 収縮期血圧を10mmHg下げると脳卒中・心臓病のリスクが約2割減少します
- 年齢に関係なく130/80mmHg未満を目指すことで心血管病のリスクが減少します
- 生活習慣の改善(減塩・運動・肥満解消・節酒など)で血圧は低下します
- 日本では、高血圧の方では食塩摂取量を1日6g未満にすることが推奨されています
- 目標の血圧レベルまで下げるには多くの高血圧患者さんで2種類以上の降圧薬が必要です
- 降圧薬は比較的安全性が高く、副作用よりも血圧を下げるメリットのほうが大きいことがほとんどです
- 日本では家庭用血圧計が普及しており、家庭血圧の測定は高血圧の診断・治療に有用です
生活習慣改善のポイント
- 減塩:1日6g未満を目指す
- 適度な運動:無理のない範囲で継続する
- 禁煙:血圧上昇のみならず脳卒中や心臓病、がんや肺の病気のリスクを防ぐ
- 節酒:飲酒量を適切に管理する
- 肥満予防:BMI25未満を目指す ( BMI:体重(㎏)÷((身長(m)×身長(m)))
- 野菜・果物の摂取:バランスの良い食事を心がける
治療の継続について
血圧が下がったからといって、自己判断で薬を中止・減量するのは危険です。
治療や薬について疑問があれば、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。
※この文書は日本高血圧学会等のガイドラインに基づき作成しています。個別の治療方針は主治医とご相談ください。

